自動分包機

薬剤師あるある。自動分包機でヒヤリ・・・。

数か月前から、私の調剤薬局でも在宅医療の処方箋を調剤して、お届けするという仕事をするようになりました。

 

クリニックの医師が介護施設で往診した際の院外処方をまとめて調剤します。
門前のクリニックからの患者さんの少ない時間に調剤したらいいので、自分のペースできるし、新人にも調剤の練習にはちょうど良い仕事です。

 

4月から入社した新人薬剤師のYさん。春には頼りなくて見ているこっちが不安だったけど、夏が過ぎて秋になるとやっと安心して仕事を任せられるようになってきました。

 

今日は、Yさんに「介護施設の処方箋お願いね」と言ってまかせてみました。
(難しい処方じゃないし、前にも一緒に調剤したことあるし、大丈夫だよね)

 

「わからないことあったら、いつでも聞いてね」「お届けするのは明後日だし、今日中に調剤できれば、私が明日監査するから」
Yさんも「はい、できると思います」

 

と言ってくれたので安心して、一人前になったなぁと思っていました。
介護施設の処方箋調剤は、全て一包化です。

 

最近では、調剤薬局も機械化が進んできました。私の調剤薬局でもバラの錠剤を詰めて億タイプの自動分錠剤包機を使用しています。

 

一包化などの処方調剤が楽になり、薬剤師負担が軽くなりました。
よく使う薬は自動錠剤分包機のカセットにバラ錠を入れておき、カセットにない薬だけヒートからプチプチと手でバラします。

 

自動分包機を使うことで、調剤にかかる時間を短縮できるので、新人のYさんでも介護施設の処方箋40〜50枚くらいの調剤は可能です。

 

その間に、私は別の仕事をすることができました。
調剤している途中で「大丈夫?できている?」と声をかけると、「はい、問題ないです。まかせてください。」と元気よく答えてくれて、順調に調剤ができている様子でした。

 

(自動分包機使っているし、大丈夫そう。今日は残業なしで帰れそうだな)
しかし今日は、この自動錠剤分包機にヒヤリとさせられました。

 

夕方、私も時間に余裕ができたので、Yさんが調剤した薬をできた分から、監査することにしました。

 

(明日する予定にしていた監査を今日少しでもしておいたら、明日の仕事が楽になるし)
「私は、調剤できた分から、監査していくね」

 

「順調に出来ていますよ。もう、8割くらい出来ています。」
(よし、よし、期待通り、本当に今日は早く帰れそうだ。)

 

今日はもう仕事の終わりが見えてきたと、気持ちに余裕も出て、薬局中に明るい空気が立ち込めていました。

 

私も順調に監査を進めていきました。
途中、あれっ?マグミットの大きさが??と思いよく見てみると、マグミット330rの処方なのにマグミット250rが入っているのに気付きました。

 

「Yさん、マグミットをカセットに充填した?」「マグミットが途中から250rになっているんだけど!!

 

 

「アッ!!すいません。間違えてカセットにマグミット250rのバラ錠を入れてしまいました。」

 

(ショック…。泣きそう。今日は帰れそうにない。)
ほとんど調剤し終わったところで気づいたこのミスは、致命的でした。

 

マグミット250rは多くの処方箋に入っていて、一包化をしてしまった薬にミスがある場合、袋を1つ1つ破って、薬を再利用するのですが、この作業がとても大変で神経を使う作業なのです。

 

(ふりだしに戻るどころか、マイナスからのスタートだよ。)
「カセットに充填する時は、1人でしないで、必ず私にも声をかけて。確認しないといけないでしょ

 

 

「すいません。忙しそうにされていたので、つい1人でしてしまいました」

 

(とは言うものの、私も忙しくて1人でカセット充填してしまう事もあるけど、次回から絶対2人体制でチェックしながら充填するようにしないと!!)

 

今回使用するはずだったマグミット330rは、普段私の調剤薬局では使わない薬でした。

 

処方される薬の種類は、医師の好みが出るので、介護施設の処方箋を受けるようになって、今まで私の調剤薬局で使用していなかった薬を在庫として置くようになりました。

 

マグミット330rも新しく置くようになった薬の1つでした。

 

私の調剤薬局の門前クリニックでは、マグミット250rがよく処方されるので通常取り扱うのはマグミット250rが多いのですが、その介護施設にお届けする薬の時だけは、マグミット330rを使います。

 

間違えないように注意はしていたのですが、このようなミスが起きてしまいショックでした。

 

私は、肩を落としているYさんに
「患者さんの元に渡っていない監査の時点で気付けたので、まだよかったよ。」

 

と自分にも言い聞かせるかのように声をかけて、Yさんと2人でしっかり残業3時間して帰りました。