薬剤師の退職金

まさか?退職金制度はあるのに「退職金0円!?」

私は、病院で薬剤師として8年間、正社員で働きその間に子どもを2人出産しました。

 

病院は女性が多く働く職場なので、産休、育休などの制度は利用しやすく、私も毎回、産前産後休暇と育児休暇を取得しながら仕事を続けてきました。

 

女性が働きやすい環境を整えてあっても、やはり仕事と子育てと家事を両立することは想像を超える大変さですよね。

 

私も2人目出産後、子育てしながら正社員として働くことに限界を感じ、仕事を辞めようと薬剤部長に相談したことがありました。

 

「せっかく、ここまで頑張って働いてきたのだから、パートでもいいからここで仕事を続けない?」
「パートでもいいから、あなたにいてもらえると助かるのよ。」

 

(私のことをこんな風に言ってもらえるなんて、頑張ってきてよかったなぁ。)

 

「ありがとうございます。そんな風に言ってもらえるなんて、光栄です。パートで働くことも考えて、主人と相談してみます。」
(正直、薬剤師として職場に必要とされているというのは、うれしい。)

 

辞めたいと思って相談したのですが、薬剤部長からの温かい引き留めの言葉により、辞職を考え直す形となりました。

 

今まで8年間働いて、仕事の流れや病院の状況などよくわかっているし、新しく子育てと両立できる条件のところを探して働くより、この病院でパートとして働くというのもいいかもしれないな。という気持ちから、パートで働くことを決めました。

 

その際に、正社員を一度退職して、パートになるという手続きが行われました。

 

退職金も貰えると、期待していたのですが、その退職金の金額にビックリ。

 

出産と子育てをしながら、必死で正社員として働き続け、そして退職の際、退職金の明細を開けてみると、退職金制度はあるのに、なんと!!退職金は0円でした。

 

勤続8年では、そんなに多くの退職金は期待していませんでしたが、0円はさすがにショックでした。
(きっと何かの間違いかもしれない、そうでないと納得がいかない)

 

納得できない気持ちを抱え、私は、病院の経理部に説明を求めて足を運びました。

 

「すいません。この退職金0円について、教えていただきたいのですが。」
(きっと、何かの計算間違いだと言ってくれるはず。)

 

「Kさん(私のこと)は、育児休暇を2回取得し、約2年休んでいますよね。病院内の規定では、退職金の受け取り資格適応者は、出勤率が8割以上あることとなっています。」

 

「育児休暇中は出勤とカウントしないとなっているので、申し訳ありませんが、Kさんは退職金受け取り資格適応者に該当しないのです。」

 

(えっ!?8割!!出勤率があと少し足りないということ?)

 

「そうだったんですね。わかりました。」

 

(もしかして、もう少し正社員で働いてからパートになれば退職金貰えたかもしれなかったの!?ショック、こんな制度知らなかったし…。)

 

私の感情は、ショックを通り越して、
「退職金を貰えないなんて、ブラック企業なのではないか」
と、怒りに変わりつつありました。

 

悔しくて、色々退職金について調べてみると、退職金とは、法的に規定された制度ではなく企業が独自に就業規制に規定しているものなのだそうです。

 

退職金制度のない会社も多く存在するようです。「退職金が貰えない」=「ブラック企業」というわけではないようです。
(当然、貰えると思っていた私の考えが甘かったのか…。)

 

それでも、あともう少し、出勤率があれば退職金を貰えたかもしれないという悔しい気持ちが収まるには、しばらく時間がかかりました。